マネジメントを駆使すれば温泉旅行も捗るで。という話。
やまださん(@sh0g0kun)です。
人を動かす系の課題を抱えている人に多く出会います。
人的マネジメントがうまいこといかないと自分で全部やるわ、もう。
的な帰着を迎える人も多いのですが、そんなんしてたら寿命がいくらあっても足りません。
誰かとやることで早く成果を出せたり、1人でできること以上の成果を出すためにマネジメントが存在します。
今回はマネジメントがうまいこといくと色々捗るよ!ということを伝えたい。
んでわかりやすく伝えるために先日行った鬼怒川温泉旅行の話を無理くり繋げてみたのですが、結構無理があったのでそのへんすいませんと先に言っておきたい。
先に言ってしまいますが僕の考えるマネジメントの実行目的と手順はこちらです。
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目的:成果を最大&最速で出すための最強の布陣を作る
手順:
- 成果のために必要な機能を明らかにする
- 動かす人材を選定する
- 目的(地)をすり合わせる
- 機能を明確にする
- 成果物と納期を決める
- これだけはやっちゃだめを示す
- メンバーの心理的安全を確保する
- (こっそり)介入する程度を決めておく
- 放置
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(ここから先は暇な人だけどうぞw)
①成果を出すために必要な機能を明らかにする
そもそも成果を決めるとか、そのへんの話もあるのですが、それはもはや企画の領域なのでまたいずれ。
今回の成果は、
鬼怒川温泉で全力の慰安をする
でした。
そして必要な機能をざっくり
- 移動手段
- 現地のリサーチ
- 宿抑え
- スケジュール立て
といった感じで洗い出します。
この中で移動手段の部分を自分以外に任せることによって、
宿〜現地の慰安効果を高められる部分に自分のリソースを集中投下することで成果=慰安を最大化しようと考えました。
ひとまず、成果を最大化する布陣がイメージを作りました。
②動かす人材を選定する
”移動”に関する機能をお願いしたい人材を選定します。
選定にあたっての人材要件を並べます。
- 宿泊込みでも苦にならない間柄
- 細かい指示なしでも動ける
- 大いなる目的には意思がなく、各論で意思を発揮するタイプ
- 運転スキルに長けている
とかを盛り込んだ結果、Tくんが該当したので誘ってみたところあっさりOKが出てジョイン(笑)が決まりました。
③目的(地)をすり合わせる
とりあえずジョインしただけのメンガーがパフォーマンスを最大化することはありません。
目的意識と目指すべき場所が共通化していないと、途中でやる気が無くなってしまったりそもそもなにやったら良いかわからず機能停止してしまう可能性すらあります。
まずはそれを明確にしてすり合わせましょう。
今回の場合の目的は、『鬼怒川温泉でMAX慰安したい』です。
TくんはまたもあっさりOKしてくれました。人材要件がハマってます。
これで、着地を決めることができプロセスを考えやすくなりました。
④機能を明確にする
目的を達するための最大のパフォーマンスを発揮するにはマネージャーとメンバーが適切な機能分掌になっていなければなりません。
先にイメージした布陣をTくんに伝え、約束事とします。
『Tくんには移動に関する全てをお願いしたい。やまださんは現地工程の設計に全力を注ぎたいのだ。』
若干議論はあり調整は入りましたが、概ね合意が取れました。
これで、お互いの持ち場が明確になりました。
⑤成果物と納期を決める
では、Tくんの役割の成果物と納期を明確にしましょう。
これがないと無限に考えられる選択肢から選ばなければならず、Tくんは自分の職務を全うしづらくなります。
今回は旅程の事もあったので、
成果物:2人の身体を納期までに鬼怒川の旅館に届けること
納期:旅館のチェックイン時間
で、設定しました。
これで、この枠組の中でどのように達成するかを考えれば良くなったので、手段の選択肢が絞りやすくなりました。
⑥これだけはやっちゃダメを示す
これは、全体のクオリティが下がるor破綻する行動を取らせない制御の意味合い
があります。
今回は、電車をNGとしました。移動で疲れてしまうので慰安しきれないなと思ったからです。
⑦メンバー心理的安全を確保する
枠組みが決まったので後はよろしく!としたいところなのですが、最後にダメ押しで、たとえTくんの考えた事がうまいことワークしなかったとしても大丈夫だよという、保険をかけます。
これでTくんは悪いプレッシャーに萎縮することなくパフォーマンスを発揮できるようになりました。
ちなみに、チェックイン時間に行かなくても死ぬわけじゃないので、これも保険になるのですが、最初から自分たちで決めた納期が伸ばせる前提でコミットするのはあまり良い状態とは言えません。
⑧(こっそり)介入する程度を決める
人間は機械ではないし、アクシデントも起きるので全てが予定通りになんていきません。
そこで、アクシデント時にどの程度まで手を貸すのかを予めざっくり決めておきます。
作業だけ巻き取るのか(レンタ予約とか)、考え方から巻き取るのか(どの交通手段を選ぶべきかとか)。
これを決めておかないとアクシデントのたびに僕の手間が奪われ、僕は自分の役割を全うしきれなくなり旅のクオリティが下がってしまう可能性があります。
この線引がうまくできないと『自分で全部やったほうが早いやん』 モードに入ってしまいます。
⑨放置
目的のすり合わせがしっかりできて枠組みが決まっていれば、基本的に放置で大丈夫。僕は予定通り旅程にコミットできます。
むしろ放置することで、Tくんは自分で目的達成のための手段を考え始めます。
レンタが良いのか?1回実家に帰って車を取ってくるのか?どんな車が適切か?
更に枠の中での自由度はとても高いので、Tくんは自分の裁量で色々できます。
音楽を爆音で流す味付けをしたいからスピーカーは必須だな。等など。
いざとなったら⑧で決めたとおりに介入すれば、予定に支障は出ません。
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いかがでしたでしょうか?
結果的に、僕はTくんの味付けした爆音の車でノリノリで移動し、
全力でリサーチした鬼怒川温泉の旅館の最高のサービスと温泉を堪能することができました。
これを全部1人でやっていたら適当な電車での移動が単なる移動となり、不十分な情報で中途半端な旅館に泊まっていたかもしれません。
かなり無理のある例でしたが、マネジメントを駆使することで結構色々捗るよというのが少しでも伝われば幸いです。